マンションオーナーであれば、誰もが建物の価値や安全性に対して高い関心を持っている
ことでしょう。
そこで気になるのがマンションの外観ですが、外壁に使用されるタイルの状態は、建物の
美観だけでなく、安全性にも関係しています。
今回は、タイル補修の必要性と大規模修繕が必要なタイルの劣化症状について解説しま
す。

□大規模修繕を成功させる!タイル補修の必要性

外壁のタイルは、はじめは問題がないように見えても、時間が経過するにつれて少しずつ
劣化していきます。
タイルの劣化を見過ごし、適切な補修を行わなければ、予期せぬ事故へとつながる可能性
があります。
また、剥がれたタイルが雨水の浸入経路となり、建物内部の損傷や構造的な問題を引き
起こすことも少なくありません。
タイル補修は、これらのリスクを軽減し、長期的に建物を守るための重要な対策となるので
す。

そして、外壁のタイルが傷んでいると、建物全体の印象が著しく損なわれます。
賃貸物件の場合、外観は潜在的な入居者の判断基準の1つです。
タイルのひび割れや剥がれは、建物を古く見せ、資産価値の低下に直結するでしょう。
清潔感のある外観は、入居希望者に安心感を与え、より良い印象を持ってもらうためにも
必要です。

 

□タイルの劣化を見極めるポイント

1:浮き

タイルの浮き現象は、建物の劣化が進行している初期の兆候の一つです。この問題は、タ
イルがその基盤から徐々に離れ始める現象であり、外観上は目立たない場合もあります
が、タイルと下地との間の接着剤が劣化し、密着性が失われていることを示しています。タ
イルの接着剤が劣化すると、水分の侵入や温度変化による影響を受けやすくなり、タイル
が基盤から完全に剥がれ落ちるリスクが高まります。そのため、タイルの浮きが確認され
た場合、速やかな対応が求められるのです。

この現象には大きく分けて「下地浮き」と「陶片浮き」の二つのパターンがあります。「下地
浮き」とは、タイルを固定しているモルタルがコンクリート構造体から剥がれてしまう状態を
指し、水分の侵入や凍結による膨張が主な原因となっています。下地浮きは美観の問題だ
けでなく、安全面においても重大な影響を及ぼす可能性があります。一方の「陶片浮き」
は、タイル自体がモルタル基盤から分離してしまう状況を指します。この現象も湿度や水分
の影響によって引き起こされることが多く、特に水分の影響を受けやすい部分で見られま
す。

タイルの浮きを修復する方法として、エポキシ樹脂の導入やピンニング工法が有効です。
エポキシ樹脂を使用することで、下地とタイルの間に新たな強固な接着層を作り出し、タイ
ルの剥がれを防ぐことができます。特に下地浮きの場合は、この方法が効果的です。一
方、陶片浮きの場合は、エポキシ樹脂の注入が難しいため、損傷したタイルを取り替えるこ
とが一般的な対処法となります。

タイルの浮きを見過ごすことなく、早期に適切な修復措置を講じることが、建物を長期間に
わたって守るためには極めて重要です。安全性の確保と美観の維持のためにも、定期的
な点検と迅速な対応が求められます。

 

2:剥がれや欠損

 

タイルの剥がれや欠損は、建物の外壁などにおける劣化の進行を示す警告信号です。こ
の状態に至ると、単なる美観の問題を超え、建物の構造的な安全性に関わる重大なリスク
を含んでいます。剥がれや欠損が発生する原因は多岐にわたりますが、施工時の不備や
経年による劣化、さらには地震や強風といった外的要因が関係していることが多いです。
特にタイルが一部欠損すると、その部分から雨水が侵入し、建物の内部構造に深刻な損
傷を与えかねません。

マンションやビルなどの外壁タイルは、主に下地のコンクリートに接着して設置されていま
す。接着が弱まると、タイルの浮きや剥がれが発生する原因となります。この接着剤の剥
がれる主な理由には、地震などの天災、経年劣化、温度変化、コンクリートの中性化によ
る鉄筋の膨張、そして施工不良などがあります。例えば、地震による強い揺れが発生する
と、特に高層マンションではコンクリートの動きにタイルが追従できず、剥がれや浮きが発
生することがあります。
また、外部環境の温度変化による収縮や膨張の繰り返しも、タイルの浮きや剥がれを引き
起こす原因の一つです。さらに、外壁タイルにひび割れが生じると、そこから雨水が侵入
し、外壁内部に溜まり、コンクリートの中性化を促進させることがあります。これにより、本
来強いアルカリ性のコンクリートが中性化し、内部の鉄筋が錆び、結果的に鉄筋の膨張に
よって外壁タイルに浮きや剥がれが生じます。
施工不良による剥がれや欠損のケースも少なくありません。

 

例えば、外壁タイルの施工時
に、コンクリート表面の汚れを完全に除去しないと、汚れが原因で接着剤が正しく固着せ
ず、結果として剥がれやすくなるのです。また、圧着させるモルタルやセメントの充填不足、
コンクリート表面の下地処理不足なども、剥がれの原因となり得ます。
剥がれや欠損を未然に防ぐためには、定期的な外壁の調査が不可欠です。浮いている箇
所を早期に発見し、剥がれ落ちる前に適切な補修を行うことで、建物の安全と美観を長期
にわたって保つことが可能です。

 

□まとめ

マンションのオーナーの方にとって、タイル補修は建物の長期的な価値維持と安全性の確
保に直結する重要な作業です。
劣化の初期サインを見逃さず、定期的な補修をすることで、建物を守り、資産価値を高めら
れます。
当社は、堺市を中心に塗装工事や防水工事、を承っております。
外壁・防水に関することはなんでもご相談ください。


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