マンションの大規模修繕は、建物の寿命を延ばし、居住者の安全と快適な生活を守る上で欠かせないものです。
しかし、その費用は高額になることが多く、管理組合や居住者にとって大きな負担となります。
そこで注目されているのが、国や自治体が提供する助成金です。

この記事では、マンション大規模修繕の助成金や申請方法を解説していきます。

□マンション大規模修繕の補助金・助成金とは?

補助金や助成金は、マンションの大規模修繕に対して一定の条件を満たすことで受けられる公的な支援金です。

これらの支援金を適切に活用することで、修繕費用の負担を軽減できるため、条件を満たすマンション管理組合や住民にとっては非常に有益です。

以下に、補助金と助成金の違いを説明します。

1: 補助金とは

補助金は、一定の条件を満たしたうえで申請者の中から選ばれた人に対して支給されるものです。

これは審査を経て一部の申請者にのみ支給されるため、条件をクリアしていても必ず受けられるわけではありません。
補助金を受け取るためには、厳しい審査に合格する必要があるため、事前の準備と計画が重要です。

2: 助成金とは

一方、助成金は設定された条件を満たすことで基本的に誰でも受けられる支援金です。

助成金は補助金と異なり、条件を満たせば必ず支給されるため、計画を立てやすいのが特徴です。

 

 

□マンション大規模修繕助成金の種類

マンションの大規模修繕工事には、国や自治体から様々な補助金・助成金が支給されます。
それぞれの助成金には、対象となる工事内容や補助率、申請方法などが異なります。

1: 国の補助金

国が提供する補助金は、主に建物の耐震性向上や省エネルギー化を目的としたものが多く、マンションの資産価値を高めるための支援として活用できます。

・アスベスト除去等事業補助金

アスベストを含む建材の除去や処理に要する費用の一部を国が補助する制度です。
アスベストは健康被害のリスクがあるため、その除去は法律で義務付けられています。

・劣化診断補助事業

マンションの劣化状況を専門家に診断してもらうための費用の一部を国が補助する制度です。
劣化診断は、適切な修繕計画を策定するために不可欠であり、補助を活用することで、費用負担を抑えることができます。

・防災対策整備費補助金

地震や火災などの災害に備え、マンションの耐震改修工事や避難施設の整備費用の一部を国が補助する制度です。
マンションの防災性能を高めることで、居住者の安全確保に貢献できます。

・省エネ対策等補助金

マンションの省エネ改修や再生可能エネルギー導入などの費用の一部を国が補助する制度です。
省エネ対策は、地球環境保護に貢献するとともに、マンションのランニングコスト削減にも役立ちます。

2: 自治体の補助金・助成金

自治体独自の補助金・助成金制度も数多く存在し、地域やマンションの状況に合わせて活用できます。

・共用部分改修費用補助・助成制度

マンションの共用部分のバリアフリー化やユニバーサルデザイン化のための改修費用の一部を、自治体が補助または助成する制度です。
高齢者や障害者の方などが、安全に移動できる環境整備を促進する目的があります。

・その他の補助金・助成金

自治体によっては、地域独自の課題に対応するための補助金・助成金が設けられている場合があります。
例えば、老朽化したマンションの修繕費用を補助する制度や、マンションの防災対策を支援する制度などがあります。

3: 補助金・助成金の選択ポイント

マンションの規模や構造、修繕内容などに応じて、適切な補助金・助成金を選択することが重要です。

・対象となる工事内容

各補助金・助成金には、対象となる工事内容が定められています。
例えば、耐震改修工事、省エネ改修工事、バリアフリー化工事などです。

・補助率

補助率は、補助金・助成金の種類や自治体によって異なります。
一般的に、工事費用の10%から50%程度が補助されます。

・申請方法

申請方法も補助金・助成金によって異なります。
必要な書類や提出期限など、事前に確認が必要です。

□マンション大規模修繕助成金の申請ステップ6つ

マンション大規模修繕の助成金申請は、以下の6つのステップで進められます。

1: 見積り取得

まずは、大規模修繕工事を行う業者に見積りを依頼します。
この際、申請したい助成金の対象となる工事内容を明確に伝え、見積書に必要事項を記載してもらうようにしましょう。

2: 補助金制度の確認

業者から見積りを取得したら、自身のマンションが所在する自治体のホームページなどで、補助金・助成金制度を確認します。
対象となる工事内容、補助率、申請方法、提出期限などを調べ、自身のマンションに最適な制度を選びます。

3: 申請書類の準備

補助金の申請には、必要書類がいくつかあります。

・補助金交付申請書
・事業計画書
・見積書
・マンションの配置図
・建築確認済証
・その他必要書類

自治体によって必要な書類が異なるため、事前に確認し、漏れなく準備しましょう。

4: 申請書の提出

必要な書類が揃ったら、申請書を自治体に提出します。
提出方法や期限は、自治体によって異なるので、事前に確認が必要です。

5: 補助金の交付決定

自治体は、提出された申請書に基づいて審査を行い、補助金の交付を決定します。
交付決定には、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。

6: 工事の実施と実績報告

補助金の交付が決定したら、事業計画書に基づいて工事を開始します。
工事完了後には、実績報告書を自治体に提出します。
実績報告書には、工事内容や費用などを記載します。

□まとめ

マンション大規模修繕助成金は、国や自治体が提供する貴重な制度です。
この制度を活用することで、管理組合や居住者は費用負担を軽減し、安心して大規模修繕工事を進めることができます。

この記事では、マンション大規模修繕の助成金、申請方法を紹介しました。
自身のマンションに最

適な助成金制度を見つけるためには、事前にしっかりと情報収集を行い、専門機関に相談することも有効です。

助成金制度を理解し、積極的に活用することで、マンションの資産価値を高め、安全で快適な住環境を実現しましょう。


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