防水工事は、雨水から家を守る大切な工事です。
アパートのオーナーや管理会社の方でアパートの防水工事を検討している方の中には、種類が
たくさんあり、選ぶのが難しいと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
防水工事は、種類が多く、それぞれの特徴やメリット・デメリットが異なるため、十分な検討が必
要です。
この記事では、アパートの防水工事の重要性と、防水工事の種類、防水層を長持ちさせるコツに
ついてご紹介します。

□アパートの防水工事とは?

防水工事は、建物を雨から守るために施される加工です。
専用の塗料やシートを使用し、特に雨の影響を受けやすい場所、例えばベランダなどを保護しま
す。
防水工事は建物を雨水などの水分から守るために不可欠です。
防水工事を行わないと、雨が降ると建物内に水が浸入しやすくなります。
雨水が建物内に浸入すると、外壁の内部が腐食し、建材が劣化します。
その結果、建物全体の劣化が進み、寿命が縮む可能性があります。
建物の良好な状態を維持し、寿命を延ばすためには、高品質な防水工事が必要です。
防水工事は主に屋根や屋上、外壁の隙間など、雨水が浸入しやすい部分に行われます。
また、バルコニーやベランダの床などにも防水工事が施されます。
これらの場所に防水工事を行うことで、建物内部への雨水の侵入を防ぎ、建物の劣化を防止で
きます。

 

 

□アパートの防水工事が必要な理由

アパートの防水工事が必要な最大の理由は、雨漏りの被害から建物や入居者を守ることにあり
ます。
防水工事は、建物内部への雨水の侵入を防止するうえで欠かせない工事です。
ここでは、アパートの防水工事がなぜ重要なのか、具体的な理由を3つ挙げて説明します。

1:雨漏りを防ぐため

アパートやマンション、ビルなどの建物は、定期的なメンテナンスが欠かせません。
防水機能が低下すると、雨水が浸水し雨漏りが発生するだけでなく、カビが発生したり、建物を
腐食させる恐れがあります。
雨漏りによる損傷は、入居者のクレーム原因となり、二次被害として漏電などが発生する可能性
もあります。

2:余分なコストを防ぐため

定期的なメンテナンスを行うことで、数十万円程度で修繕可能なものも、放置すると大規模な修
繕が必要になり、初期の数十倍の費用がかかるケースも少なくありません。
雨漏りによる天井の崩落や、フローリング床やタタミの損傷は、その修繕も必要となります。
さらに、家具や家電が水浸しになると損害賠償の問題に発展する恐れもあります。

3:入居者の安心を確保するため

オーナーの安心はもちろん、入居者に安心して生活してもらうためには、定期的なメンテナンスが
重要です。
雨漏りが発生すると、入居者の生活環境が悪化し、最悪の場合、健康被害が出ることもありま
す。
以上のように、防水工事は建物の安全と維持、そして入居者の安心を確保するために必要な工
事です。

*防水工事が必要な劣化症状

軽度の症状だからと放置すると、症状が悪化し、大規模なメンテナンスが必要になる可能性があ
ります。
下記症状が見られる場合は防水工事を検討するようにしましょう。

1:ひび割れしている

紫外線や雨水にさらされると、トップコートが劣化し、ひび割れが生じます。
ひび割れを放置すると、防水層が劣化し、水が浸入して雨漏りの原因になりますので、早急に対
処が必要です。

2:防水層の浮き

水蒸気や結露によって塗膜の間に水分がたまり、防水層が浮く場合も危険です。
ウレタン塗膜やシート防水の場合、浮きが発生しやすく、強風で飛ばされる可能性もあります。
防水層は施工から10年程度で劣化が始まるため、10年に1回程度のメンテナンスがおすすめで
す。

 

□防水工事の種類

1: ウレタン防水

ウレタン防水は、ポリイソシアネートを主成分とする主剤と、ポリオールを主成分とする硬化剤
を、混合して塗膜する防水方法です。
この方法は、下地の形状に柔軟に対応し、高い密封性を持つ連続皮膜を形成する特性がありま
す。
この工法は、基盤に塗るだけで防水層を形成します。
ウレタンは不定形の材料であり、施工場所の形状が複雑でも簡単かつ確実に施工でき、軽量で
す。
既存の防水層や他素材があっても上から施工可能です。
材料を塗るだけで改修工事が簡単に行え、工期が短く、全面改修に比べてコストが半分以下で
済む利点があります。
また、撤去による廃材も出ないため、環境保全と産廃処理の観点からも優れています。
短所としては、手作業で施工するため均一性が完全ではないこと、見た目の完璧さには欠ける
可能性がある点が挙げられます。
ただし、専用機器を使用することで最小限に抑えることができます。
また、経年劣化や亀裂に対する耐性が低いことがありますが、これは重ね塗りによって補えま
す。

2: ゴムシート防水

ゴムシート防水は、シート状の合成ゴム系防水材料を接着剤で基盤に貼り付ける方法です。
耐候性が高く、伸縮性にも優れ、軽量なため木造建築にも適しています。
施工期間が短く、低コストで、目立ちにくい場所や応急処置にも最適ですが、接着剤の性能や素
材の化学物質によるシックハウス問題には注意が必要です。

3: 塩ビシート防水

塩ビシート防水は、塩化ビニール樹脂製の防水シートを接着剤で基盤に貼り付ける工法です。
耐候性に優れ、色や模様が自由に選べるため、意匠性にも優れています。
ただし、シート同士の接合には注意が必要で、下地の平坦性が要求される点や紫外線による劣
化が懸念されます。

4: FRP防水

FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)を使用した防水システムで、軽量で耐久性が高
く、施工が迅速に行えます。
ただし、紫外線に弱く、硬化中に臭いが発生することがあります。

5: アスファルト防水

アスファルト防水は、合成繊維不織布にアスファルトを含ませたシートを重ね貼りする工法で、古
くから信頼されていますが、高温での施工や臭いの発生が課題です。
各種防水工法にはそれぞれ特徴と短所があり、使用環境や要件に応じて最適な工法を選ぶこと
が重要です。

□防水層を長持ちさせるコツ

1: 定期的な点検とメンテナンスの実施

防水層の劣化や破損を早期に発見し修復するために、年に1回は定期的な点検を行いましょう。
また、ルーフドレン周りのゴミや土砂の堆積を防ぐために、年に2回の清掃を実施し、水の排出を
スムーズに保ちましょう。

2: 早期の対応が重要

破損やめくれが見られる場合、即座に修繕を行い、雨水の侵入を防止します。
特に、防水層のめくれや破損は即対応が必要です。
保護コンクリートのひび割れや収縮目地の飛び出しは、早めの補修を行い、雨漏りのリスクを低
減しましょう。

3: 温度変化への対策

防水層の膨れが発生した場合、温度変化による収縮を防ぐためにも早急な対応が重要です。
水膨れが見られる場合は、すぐに修繕を行いましょう。

4: 予防的な措置の重要性

ひび割れや破損が防水層への影響を及ぼす前に、定期的な点検と補修を行うことが、防水層の
長寿命を保つために必要です。
以上のポイントを押さえて、防水層の劣化を早期に発見し、適切に対処することで、建物の防水
性能を長持ちさせられます。
定期的なメンテナンスを怠らないことが大切です。

□まとめ

防水工事は、建物を雨水や外部の悪天候から守り、その寿命を延ばすために欠かせない施策で
す。
防水工事の種類としては、ウレタン防水、ゴムシート防水、塩ビシート防水などが挙げられます。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、防水層の劣化を早期に発見し、迅速に対処す
ることが重要です。
これにより、建物の内部への雨水浸入を防ぎ、建材の劣化や建物全体の損傷を防止できます。
本記事が防水工事の種類について理解を深める参考になれば幸いです。


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